【FA】ManU 2−1 ポーツマス

作成日:2007/01/29

得点:ルーニー(77,83)

(4−4−2)

クスチャク

Gネビル、ファーディナンド、ヴィディッチ、エヴラ

パク、キャリック、スコールズ、ギグス(フレッチャー 85)

スールシャール(ルーニー 60)、ラーション

今月初めに行われた3回戦(ビラ戦)に続き、今回の4回戦でもプレミアシップのチームとの対戦となったManU。試合前の現地報道では、ターンオーバーを採用するとの見方もあったものの、大幅なターンオーバーを採用することはなかった。GKには、3回戦同様にクスチャクが起用されたものの、ディフェンス・ラインに大幅な変更点はなく、Gネビル、ファーディナンド、ヴィディッチ、エヴラと現時点でのファースト・チョイスのメンバー構成となった。中盤は、休養を与えられていたロナウドがベンチにも入らなかった関係から、両サイドにはパクとギグスが起用され、センターにはキャリックとスコールズが入った。そして前線は、スールシャールとラーションの2トップとなった。なお、ベンチにはファンデルサール、ルーニー、オシェイ、フレッチャー、シルベストレが入った。

一方、FA杯でも4回戦に駒を進め、プレミアシップでも6位につけているポーツマス。しかし、プレミアシップにおいてはボクシング・デイのハマーズ戦以降勝利がなく、前節では下位に低迷するチャールトンにさえホームで敗戦を喫するなど、シーズン開幕当初の勢いを完全に失っている状態。そしてこの試合では、チーム状態と舞台が”Old Trafford”であることを考慮し、中盤を厚くした「4−4−1−1」で試合に臨むことに。GKにはジェームズ、ディフェンス・ラインは新加入のローレンが左サイドバックに入り、ジョンソン、プリマス、キャンベルと共にラインを形成。中盤はメンデスとヒューズがセンターに入り、左右にテイラーとオニール。そして前線には古巣・ManUとの対戦となるコールが入り、コールをサポートする形でクラニチャルが起用された。

試合は、ボールこそ終始ManUがキープする展開となったものの、ManUをしっかりと研究してきたレッドナップの策が見事にはまり、ManUはリズム良く攻められない展開が続くこととなった。しかし、そのような中でもManUは幾つかの決定機を作り出したものの、審判の判定により、ゴールが取り消される苦々しい展開となった。しかし、60分に投入されたルーニーが、77分にキャリック−ラーション−ギグスと繋がったボールをゴール前で押し込み、先制点を挙げることに成功。さらに83分、ミドルレンジからの狙いすましたループシュートがポーツマスのゴールネットを揺らし、追加点を挙げることに成功。その後、1点を返されたものの、しっかりと逃げ切り、5回戦へと駒を進めることに成功した。

この試合、監督経験豊富なレッドナップはManUをよく研究し、ManUの生命線であるキャリックとスコールズを早めに潰すという作戦を採用した。具体的には、彼ら2人と対峙するヒューズとメンデスが常に監視し、さらに前線をサポートする形で配置されたクラニチャルと挟み込むという策を与えた。そしてこれにより、ManUは攻撃のリズムを作る上で最も欠かすことの出来ないキャリックとスコールズが余裕を持ってボールを保持し、パスを繰り出すという展開に持ち込むことが出来ず、ManUらしいリズムで試合を進めることが難しい試合となった。さらにこれに加え、13分にはCKからヴィディッチが頭で合わせたボールが、ゴールラインを越えたように見えたものの、ノーゴールの判定。さらに56分には、ラーションがGネビルからのパスを素晴らしいボレーでゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定となり、試合を進める上で非常に厳しい試合となった。そして、このような展開から失点を喫し、敗戦を喫するような試合展開もよくあるだけに、最終的に勝利を収め、5回戦へと駒を進めることに成功したことは大いに評価しなくてはいけないように感じている。

そしてこのような展開の中で、選手達も懸命にプレーした。特に、センターハーフの2人が早く、厳しいチェックに遭う中で、チームは懸命に攻撃の形を作り出した。特に、ラーション、ギグスは相手のディフェンス・ラインのウラを狙う動きを見せ、ロングボールを呼び込んだ。そしてこれにより、ポーツマスのディフェンス陣を下げ、早めにチェックを敢行したミッドフィルダー陣との間にスペースを生み出し、90分間豊富な運動量でピッチ上を献身的に走り回ったパクがそのスペースでボールを受けるシーンが何度も見受けられた。ただ残念だったのは、そのスペースでパクが何度もボールを受けたものの、決定的な場面を演出することが出来ず、個人的にはそのスペースで決定的な仕事をすることが出来るルーニーの不在を時間の経過と共に嘆いていた。ただその後、そのルーニーが投入されると試合を決定付けることに成功。特に2点目のシーンでは、スペースが生まれることの多かったミッドフィルダーとディフェンダーの間のスペースでボールを受け、前を向いての狙い澄ましたシュートに、個人的にはパクとルーニーの違いを感じた。

この試合、試合展開としては非常に難しく、ポーツマスの攻撃陣に脅威を感じることは少なかったものの、強烈なミドルシュートを持つメンデスのシュートなどから失点を喫し、敗戦を喫する可能性を否定することは出来なかった。しかし、そのような中でも選手達は懸命にプレーし、勝利を目指した。そして、決定的な仕事をすることが出来るルーニーが仕事を果たし、5回戦へと駒を進めることに成功した。このような苦しい試合で勝利を収め、栄冠を勝ち取るケースはよくあると思っているだけに、今後の結果を個人的に大きく期待している。

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