ネメア様のベタ惚れ日記


ベタ惚れ日記〜獅子帝ネメア=ランガスター=ディンガル〜

×月×日

 今日、私にとっては予期せぬ出会いがあった。
 リベルダムのギルドで、いつも通り闇に関する情報を集めていた私。
 そして、その前に現れた1人の少女。
 名を、、といった。

 ギルドの者と少女との話によると、少女は「あの」剣聖レーグを一瞬にして打ち負かし、死竜の洞窟に眠っていた邪竜エルアザルをもたった1人で倒した、「竜殺し」と呼ばれる有名な冒険者だという。
 そんな実力を持つとは思えないような華奢でいて艶めかしい肢体・・・と、麗しい顔立ちに浮かべる華やかな微笑み・・・フフフ、何を書いているのだ、私は?
 まあ何より、まっすぐこちらを見つめるその瞳の輝きに、私は・・・。
 その、何だ、魅せられて、しまったのだ。

 その後、ダークエルフによる襲撃騒ぎが起き、駆けつけた私と少女で戦ったのだが、私が覚えているのは、少女の鮮やかな動きと、チラチラ見え隠れするフトモモ・・・
 いや、忘れてくれ。
 と、これは日記であった。何を考えているのだ、私は・・・。


×月△日

 アミラルに着いた。
 何と無く港に行った時、不意に船員達の会話が私の耳に入ってきた。
 の話をしている。
 私は思わず周辺をウロウロしながら、その会話に聞き入っていた。

 色々とわかった事がある。
 彼女がロストール七竜家の1つ、リューガ家当主の異母妹で、ノーブル伯である事。
 私や剣聖レーグ、アンギルタン、剣狼のゼネテスなどに並ぶ、いやそれ以上の実力と人気を誇る、大陸一の冒険者である事。
 非常にマイペースな性格であるらしく、神出鬼没だという事。ロストールのスラムにのみよく現れるらしい。
 そして、話している船員達を含め、彼女に魅了された者は数知れずいる、という事。

 ・・・勿論、何も知らない船員達を殺害してはいけない。
 私はグッ、と1歩引いた。

 宿屋での孤独な夜。
 ベッドの中でも考えるのはの事。
 あのフトモモを思い出す度に、起つところも起ってくる、というものだ。
 この身勝手な分身を抑える為に、四苦八苦するここ4日間。
 に、会いたい・・・。


○月×日

 初めてに出会った日からちょうど1ヶ月が過ぎた。
 私はいつも通り、ささやかな妄想・・・夢を張り巡らせながら、街道を歩いていた。
 すると、向こうに見える2つの人影。
 見ると、手前で後姿なのはボルダンだ。どうやらあれが私がギルドで聞いたところのセリグとやららしい。
 闇の者であるかもしれないということだ、きっとまた冒険者でも襲っているのだろう、早く助けてやらねば・・・と近寄っていった私は、思わずまた木陰に隠れてしまった。
 対峙していたのは・・・

 今から考えてみると、何故私は隠れていたのだろう。むしろ、あそこで助けてやった方が好感を持たれたやもしれぬ。

 彼女は強かった。そして、華麗だった。
 無言のソニックブロウ。
 またチラチラ見え隠れする白いフトモモ。
 改めて見てみると、胸の膨らみが動く度に揺れている・・・。
 私は鼻から流れる熱き血を拭き取るのに精一杯だった。

 一撃のもとに撃破されたボルダンが、捨て台詞とともに去っていった後、私もやっと冷静さを取り戻し、彼女の前に出ていった。
 ・・・私はここで、女性に対しては致命的な失言をしてしまった。
 「たくましくなったな」
 即しまった、と思った私は、その後逃げるようにして去ったのは言うまでも無い。


○月○日

 また街道を歩いている途中、冒険者にコーンスが襲われている場面に遭遇した。
 私と、つい先日勝手に付いてきたダークエルフのオイフェが現れると、すぐに逃げてしまったが。
 強さを求めるそのコーンスを諭し、また行くか、と歩き始めた私は、不意に後ろをチラッと見た。

 ・・・きっと、運命であると思う。そこにはがいたのだ。
 恐らく一部始終を見ていたのだろう、きょとんとした、またそれも愛らしい表情でこちらを見ている。
 押し倒・・・話しかけたかった。何より、先の失言の謝罪がしたかった。
 しかし、振り向こうとした私は、一瞬目を見張った後、振り向かずにその場を去ってしまった。

 彼女の後ろの木陰に見えたもの・・・
 それは紛れもなく、知り合いのボルダン、剣聖レーグだったのだ。
 気持ち悪いくらいに切なげな表情で、じっとを見つめていた。
 そうか、奴はストーカーか・・・。
 闇討ち・・・いや、もう奴とは付き合わないようにしよう、と心に決めた。


△月×日

 ロストールに来た。
 出奔しているとはいえ、私はディンガルの人間なので、見つからないように注意しなければならない。
 オイフェには、何だかんだと言って別行動をとってもらった。
 間違ってもに会いに行くのだとは言えない。よく考えると私もあの剣聖と同じくストーカーまがいだ。

 スラムの酒場に頻出するというので、そこへいってみた。
 ・・・確かにはいた。
 男と一緒に。
 不精髭をはやし、胸をはだけている、彼女には絶対に絶対に似合わない男だった。
 そのような奴とは、とても楽しそうに談笑していた。
 更に、その男、どうやら剣狼のゼネテスらしいが、遊び人だという噂を聞いている。
 案の定、男は彼女の肩を抱いたり髪に触れたりと、羨ましい暴挙をはたらいていた。
 その場で殺そうかとも思ったが、あいにく宿屋にランカを置いてきてしまったので、ただただ唇を噛み締めるしかなかった。

 今夜はいつにも増して孤独だ。
 たなびく髪を思い出す度に暴れだす分身は今日も変わらなかったが。


△月△日

 今日は最悪の日だった。
 に、父親殺しの場面を見られてしまったからだ。
 もちろん、彼女は円卓騎士バルザーが私の実の父であるということは知らないだろう。
 それにしても、何か私の醜い部分を曝け出してしまったような気がした。
 そしてバルザーの最後の台詞・・・。
 彼女は何を思ったのだろうか。

 今日はまた最高の日でもあった。
 結局どちらなのだ、とは訊くべからず。
 バルザーがいなくなった後の、2人だけの空間。
 今なら語り合うも強・・・押し倒すもできる・・・などと魔がさしたが、そこは私の強固な理性と半魔パワーでどうにか堪えた。
 そのうちバルザーの死によって崩れ始めた空間。
 1度大きく揺れたときに、尻餅をついてしまったの開かれた脚から、黒いパンテ・・・下着がのぞいていたのを私は見逃さなかった。
 リベルダムまでとぶから「まわりに集まれ」と言った私。
 何も知らずに「寄り添って」きた
 溢れ出す欲望を抑える為に、私がどれだけ半魔パワーを消費したかは筆舌に足りぬ。
 ただ現在我が分身のみがこれを如実に語っている。

 リベルダムにて、名残惜しいがと別れた。
 バルザーが言っていた通りというわけではないが、エルズまで行ってみようと思う。
 運命が動きだしてしまったような気がする。
 私の運命も、・・・彼女の運命も。
 ただ、私はそれに抗い続けていく。
 何より、には無限の可能性があるように感じる。
 私は私が望む全てを手に入れよう。
 ・・・要するに、を。


△月○日

 エルズのエアを訪ねた。
 やはり、バルザーと同じことを言っていた。
 ウルグが私の体を狙っている。
 私がの体を狙っているのとはわけが違う。
 ・・・当たり前だった。
 本当は私ととの相性を占ってほしかったが、そんな少女臭いことをこんな歳になってまで気にしているというのも恥ずかしいのでやめておいた。
 エアの含み笑いが引っ掛かったが抗議はしなかった。

 次に行く先はエンシャント。
 久しく帰っていなかった故郷だが、行って嬉しいものでもない。
 おそらく、運命が大きく動く場所。
 に会った時ほどではないだろうが。


△月◎日

 エリュマルクは闇に憑かれていた。
 だから、私が殺した。
 そして、私が皇帝になった。
 運命は、グルグルとまわる。

 良い陣営だった。
 オイフェも近衛兵にいれた。
 ただ・・・はいない。
 当たり前だ。彼女はロストールの貴族なのだから。
 敵・・・なのか・・・。

 良い考えが浮かんだ。
 彼女を捕虜として捕まえよう。
 そうすれば、上手くベルゼーヴァを誤魔化して「捕虜」を強・・・押し倒すも嫁に迎えるも思いのままだ。
 そうしようそうしよう。も初めは嫌がっていたってそのうちその気になるだろう、いや、その気にしてみせる、いやいや、もうその気になっているやもしれぬ。

 明日からは闇の神器の捜索に向かう。
 ベッドのなかで暴れ狂う分身を叱咤しながら、私はきっと近い未来を妄想・・・いや、夢想している・・・。


□月□日

 を見た。
 エンシャントでだ。
 しかも、城の中で、だ。
 どうやらベルゼーヴァの執務室を訪ねるらしい。
 なぜ、彼女がベルゼーヴァと知り合いで、しかも滅多に自分の部屋に他人を入れないベルゼーヴァが敵国の支配者階層の者を執務室などに招くのか。
 そしてなぜ私は城の主なのにもかかわらずコソコソと彼女を追跡していたのだろうか。

 はベルゼーヴァに親しそうに話しかけていた。
 それに受け答えするベルゼーヴァもまんざらでもないようだった。
 優秀な宰相だ、殺してはいけない・・・。
 何とも言えず、孤独だった。

 夕方、オイフェが私を訪ねてきた。
 闇の神器を1つ、に奪われたのだそうだ。
 流石だ、・・・と思ったなどとは少なくともこの「鉄火姫」の前では禁句だ。
 しかし、本格的には敵になってしまったらしい。
 いつか、対峙する時がくるだろう。
 その時私はバルザーの時のように彼女の官能的・・・いや、美しい胸を貫くことができるであろうか。
 いや、できない。

 いっそのこと、彼女に殺してもらいたい、などと思う。
 私の最期に涙する
 悲しむな、と慰める私。
 そして重なり合う唇・・・
 完璧だ。これしかない。

 強くなれ、。私を、凌ぐほどに・・・


◇月○日

 アンギルタンのロストール攻略は失敗した。
 敵の主力をほぼ全滅に追いやり油断していたところを奇襲に遭い、アンギルタンが討ち取られたのだ。
 やはり、彼の笑い声がないと、城の中も寂しいことだ。
 これが、戦争というもの。

 敵の奇襲部隊は、あの剣狼のゼネテスが指揮していたらしい。彼はあちらではロストールの守護神などともてはやされているそうだ。
 そして・・・副将に、
 噂によると、祝賀パーティに出席しなかったらしい。
 人が死んで、何が嬉しい、と。
 大切な者がいなくなって、何が嬉しい、と。

 アンギルタンの執務室に、手紙の下書きらしいものを見つけた。
 ・・・敵国の者であるに、副将にならないか、などと書いている。
 のいなくなった大切な者とは、アンギルタンのことだ。
 まるでお爺さんと孫のように、いつも微笑ましかったという。
 わかっていたことだが、心の痛みは紛らわせない。


◇月◎日

 私は、とある墓の前に佇んでいた。
 イズの墓の前だ。
 思えば彼女のささやかな幸福も、私が奪っていってしまったのだ。
 一生の汚名。
 何より、に知られてしまっているかもしれないのが怖かった。

 しかし、そこに現れてしまった
 いらしていたのですか、と言った彼女。
 その後のさり気無く添えられた一言が、私にはこれ以上無いほどに辛かった。
 「獅子帝」。
 今まで彼女は私のことを「ネメア様」と呼んでいた。
 それが、「獅子帝」だ。
 私はただ、強くなれ、と言った。
 強くなって、この哀れな獅子を殺してくれ。

 そんなことがあった後、またすぐにに会った。
 城の中で。
 ベルゼーヴァの執務室に行くらしい。
 戦争のすぐ後に敵国の城内を平気で歩くも流石だが、平気で招き入れるベルゼーヴァも疑わしい。
 もしや奴も、を・・・?
 やはりこっそりとついて行く私。

 は、なぜ自分をこうも簡単に城にいれてくれるのか、と尋ねていた。
 改めて見てみると、スリット部分が少し破けていた。
 もう少しであの黒パンテ・・・下着が覗・・・見えてしまうではないか。
 ベルゼーヴァは、陛下もお喜びになるだろう、と言っていた。
 ・・・ばれている。
 さらには、ベルゼーヴァに紅茶を用意していた。
 お盆を持つの姿は、意外と家庭的に見えて、私の妄想・・・いや、夢を膨らませた。
 その時、ベルゼーヴァがこちらを横目で見た気がした。
 目が勝ち誇っているように私には見えた。
 早く、奴以上に優秀な宰相を探そう、と心に誓った。


◇月×日

 に会った。
 エンシャントの広場にいた。
 何回も自問自答していることだが、何故に私は隠れてしまうのか。
 私の批判をしている少年がいた。
 覚えがある・・・イズの弟、エルファス。
 止めに入ってくるディンガル兵達。
 そこに割り込んできたのは、だった。
 何故そんな腹だしの顔面蒼白なガキを庇うのか。

 そんな嫉妬も吹き飛んだ。
 美しく舞うように戦う
 やはりチラチラ見え隠れするフトモモ。
 スリットは縫い繕ってあった。惜しいことだ。

 ディンガル兵は逃げ去り、エルファスがその場を去ろうとしたとき、はネメアの悪口を言って気が晴れたか、といった。
 エルファスは勿論驚いていたが、私も驚いた。
 でもどう意味を解釈したらいいのだろう・・・
 とにかく希望を持つことにした。


×月○日

 大失態を犯してしまった。
 の目の前で、育ての父オルファウスに刃を向けてしまったのだ。
 しかも、は父にほとんど話を聞いていたらしい。
 父は、私の多分決心だと思われるものを解っていてくれたのか、自らのソウルを魂吸いの指輪に封じこめた。
 それを持ち帰ろうとする私。
 あの時のの表情は忘れられない。
 初めて見た、酷く、酷く悲しそうな瞳。
 それもまた可憐でよかったが、そんなことを書いている場合ではない。
 はっきりいって、こちらが泣き出したい気分だ。
 もはや愛と涙の最期、という望みも絶たれたのか・・・


△月○日

 こんな所で筆を取るとは思ってもみなかった。
 次元の狭間だ。
 本当はこんな所でのんびり日記なぞ書いているヒマはないとも思うのだが、何故かウルグの影が見当たらず、侵入してきたところで今の私なら負ける気はない。
 それだけ良い事があったわけだ。

 カルラがロストール攻略をし始めた。
 私は、ゼグナ鉱山に闇の神器の1つがあるという情報を聞き、さっそく向かった。
 そこにいたのは、ダークエルフのジュサ云々。ウルグの復活を目論むシスティーナの伝道師の1人だ。
 貪欲の盾を持っていたので追い詰めた私。
 その視界に入ってきたのは、他ならぬだったのだ。
 彼女はジュサ云々を知っているらしく、私の隣に来て構えた。
 ここぞとばかりに魔法を放つジュサ云々。
 私の体は自然と動いていた。
 を、守らなければ。

 ところが。
 私は自分も避けるつもりだった。
 倒れこんだを見てしまったのがいけなかった。
 脚の間から、あの黒パンテ・・・下着が見えてしまったのだ。
 一瞬にして発起した分身を、彼女が見ていなければいいのだが。
 私の中で荒れ狂う性・・・いや感情をこれ以上ないほど必死に抑えこみながら、その場に立ち尽くしてしまった私。
 気づいた時には遅く、私は次元の歪みに巻き込まれていた。

 最後に聞こえたの叫び。
 やっと私をまた「ネメア様」と呼んでくれた。
 これでもう運命は打破したも同然だ。
 あとは、かっこ良く再登場しての心を奪うだけだ。
 さあ、この空間はどうやって脱出するのだろう?


△月□日

 困った事になった。
 脱出の仕方がわからない。
 折角の愛情も回復し、分身の用意も万端なのに。
 さっさと押し倒して、長い間の欲求不満を解消したい。
 今行く。待っていてくれ、


△月◎日

 薄暗い光が見えた。
 近くにまで寄ってみると、そこにはなんと、がいるではないか。
 知らないガキと対峙しているのはともかく、横にいるのは・・・剣狼のゼネテス!
 もしや、2人っきりで旅をしていたのだろうか。

 私が歯ぎしりをしていると、いきなりが頭を押さえてもがきだした。
 私は嫌な予感がしたが、その通りだった。
 ウルグだ。
 の体を乗っ取ろうとしている。
 ・・・私は一体・・・
 そんなことを考えている暇はないので、助けに行こうとしたその時、闇の神器の1つが輝きはじめた。
 魂吸いの指輪だ。
 やはりその中から父が出てきて、のん気に挨拶などしていた。
 一番美味しいところをもっていくな、父よ。

 父のソウルの力で闇の神器の力は削がれ、シャリだかチャリだかは去り、後は自身の問題になった。
 倒れている彼女の脚の間から、またもや見えた黒パンテ・・・下着。
 私も見ていたが、ゼネテスも凝視していた。
 今度決闘を申し込もうと思う。

 そんなうちに、はウルグとの葛藤に勝利したようだ。
 ウルグの力を吸収した彼女は、ケロリとした表情で立ち上がった。
 私もゼネテスも素直にこれを喜んでいた。
 父は、ネメアは1人でも帰って来られるから先に猫屋敷に戻ろう、と言ってさっさと帰っていってしまった。
 そういえば、私は今何故まだ次元の狭間でこんな日記を書いているのだろうか。
 急がねば、本当に出番がなくなってしまう。


△月∞日

 前回の日記を書いた後、私は急いでを追いかけていった。
 猫屋敷に行ってみると、そこにはケリュネイアが待っていて、(と父とゼネテス)はエンシャントに向かったと言っていた。
 聞くところによると、例のシスティーナの伝道師達がエンシャントに大量の魔物を召喚したらしい。
 かっこ付けるなら今だと思い、私も急いでエンシャントに向かった。

 丁度(と父とゼネテス)は、シャリだかチャリだかが召喚した邪竜エルアザルと対峙していた。
 瞬間移動で登場した私は、早速活躍するぞ、と意気込んだのだが、流石竜殺しのというか、デュアルスペルでホーリーを2回唱え、あっさりと倒してしまった。
 でもその後のの笑顔が眩しかったのでよしとする。

 城内で3回ほど円卓騎士との戦闘があり、いよいよこの先は謁見の間、というところにきて、今まで倒したはずの円卓騎士3体が勢ぞろいした。
 私はまたもやかっこを付けて、(と父とゼネテス)を先に行かせた。
 持っている武器が破滅の槍なので、が解放したらしい禁呪アドヴェントで頑張った。

 なんとか倒したところで謁見の間に入ると、そこには(と父とゼネテス)とザキヴ、そしてゾフォルがいた。
 しかし、何故とゾフォルが知り合いなのだろうか。
 とにかくゾフォルは全力で殺した。

 帝都の門前でベルゼーヴァに会った。
 を回復してやっていた。
 このタマネギ頭め。

 舞台は廃城に移った。
 シャリとの戦闘。
 何だかんだと言い訳がましいことを言っているのがむかついたが、今となっては亡き者なので関係無い。

 そして一番奥までやって来た。
 かつて、バロルが座っていた玉座に、エルファスは静かに座っていた。
 何があったのかは知らないが、が悲しそうな表情をしていた。

 最初に戦ったのは、闇の王と、闇の王女。
 の義理だったらしい兄レムオンと、ロストールの王女ティアナだった。
 これもまた何があったのかは知らないが、は泣きそうなのを瞳を閉じて堪えていた。
 そんな態度もまた愛らしくて、私は後ろから犯・・・抱きしめたくなる衝動を抑えていた。
 ゼネテスも、少し悲しそうだった。別にいいけど。

 エルファスとの戦闘、闇の巨人との戦闘、復活したティラとの戦闘を終え、一息ついた我ら。
 そこに現れたノエルとかいう無限のソウルを持つ者・・・全然そうは見えなかったが。
 強くなりすぎて世界の秩序を壊しかねないを、竜王に命令されて、要するに殺しに来たのだそうだ。
 は小さな溜め息をつき、武器を構えた。
 そんな仕草も彼女なら優雅に見える。
 ・・・圧倒的な勝利だった。

 その後勝手にノエルとやらのほうで色々あったが、いちいち覚えてはいない。
 竜王本人が現れて、こっちに来て戦え、だそうだ。
 あの状況で「無視しよう」とは言えなかったので、「運命と戦い、そして勝て」と言っておいた。
 さすがに多少は苦戦のようなものをしたかもしれないが、結構あっけない戦闘だった。

 あっけなく全てが終わり、私もゼネテスも散り散りに帰って行く。
 私はと一緒に帰りたかったが、父の無言の威圧が恐ろしくて大人しくエンシャントに帰った。
 出迎えるのがベルゼーヴァでも嬉しくない。


△月☆日

 私は旅に出ようと思っていた。
 和平を結び、これから1つになっていくこの大陸に、私はいてはいけないと思った。
 こうなったら、と2人で愛の逃避行・・・などと考えていた私の耳に、ある情報が飛び込んできた。
 「英雄、単独で西大陸へ」
 さらに、
 「ゼネテス=ファーロス、後を追うように西大陸へ」
 おまけに、猫屋敷の行ってみたら、父がいなくなっていた・・・。
 まさか、父も・・・?

 私は今、船の中でこれを書いている。
 速く行かなければ、私のが危ない。

 〜FIN〜
聖輝麗様からいただきました♪
最初から最後まで爆笑の渦。
すんばらしいよぉ!!
続きが気になる今日この頃でした(笑)
ありがとうございましたぁぁぁ!!

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