相変わらずな僕ら
U


「んー、でりしゃすぅ♪」
あたしの目の前にはいろんな種類のケーキがならんでいた。
さすがアメリア。あたしの好みをよくしってるわ。
すでに半分を食べ尽くしてしまったあたしは少し休憩するために、お茶をもらうために立ちあがる。
「ほら。」
「ありがと。」
ゼルからあったかいアップルティーを受け取ると、ゆっくりと味わう。何も言わないのにこの通じ合い方。これって夫婦みたいよね〜♪
「しかし、そんなに食べて太るぞ・・・。」
「やかまし。」
おにょれ〜!人が浸っているというのに〜!怒りにまかせて再びぱくつく。
くぅぅぅー、このチョコレートケーキが余り甘くないところが大人の味だわ・・!そうよ!このケーキには罪はないんだから、味わってあげないとね♪
「ふこひ、ふぁへふ?」
むぐむぐ。
「ちゃんと飲み込んでから話せ。」
おおせのとおりのつっこみですね。・・ごっくん。
「少し、食べるぅ?」
なんて優しいのかしら!あたしって!自分に感心しながら、フォークに一口サイズのケーキをゼルに向ける。
「甘いのはあまりすきじゃないんだが・・」
困ったような顔がまたかわいい♪。
「大丈夫だって。これ、あんまり甘くないから。」
そして、お決まりの台詞。
「はい、あーん(はぁと)」
ぱく
もぐもぐ・・・
「ん・・確かにそんなに甘くない・・・。」
「でしょ?・・・おいしい?」
んー、なんか、幸せ感じるなぁ♪新婚さんみたい
「2人きりだったら、口移しでもらうんだがな・・。」
「馬鹿・・・。・・・・あとで・・ね。」
あたしはゼルの肩にもたれかかって、甘える。今にも二人の唇が重なりそうなとき・・

「おまえら、いいかげんにしてくれないか・・・・」

「あ・・あはははは・・ごめん。忘れてたわ・・。」
ガウリイの鋭いつっこみとともに、あたしは乾いた笑いをもらす。
「見てるほうが恥ずかしいですよぉ。」
立ち直ったのか、顔を真っ赤にしてるアメリア。
シルフィールはまだ意識が戻ってないらしい。あいかわらず立ち直りが遅いなぁ・・。
「今日の晩餐会のお話、聞いてましたか?」
アメリアがあたしに聞いてくる。ケーキとゼルに夢中で聞いてるわけがない。ふるふると首を横に振る。
やっぱり、というようにため息をつくと、ゼルにも同じ質問をする。
「リナしかみてなかったもんでな。」
照れずにさらりといってのける。あたしのほうが照れる・・。
一瞬、静かな静寂がおとずれる。多分、このあとに口を出すヤツと言えば・・
「なぁ、アメリア・・・。」
この静寂を破ったのはやっぱりガウリイ。そして多分(というより絶対よ!絶対!)、このあとに続く言葉は・・・
「俺も聞いてなかったんだ・・・」
こいつも照れずにさらりといってのける。
「も、もう一回だけ話しますから、今度は聞いてくださいね・・・。」
あたしたちはいつもにまして鋭い目線のアメリアに、こくこくとうなづくだけだった。

「よかったじゃない、ゼル。あたしたちだけの晩餐会だって。しかも正装できるし。あとでアメリアと一緒に服選びしよーっと。」
部屋に戻ったあたしたちは、今晩の晩餐会の準備にいそしんでいた。
「まぁ、確かに・・・。でも、アメリアのおやじさんも・・つまり、ここのおう・・・」
「すとぉぉぉぉぉぉーぷ!!」
あたしはゼルの次に続きそうな言葉に手で制する。こんなところで間違っても「王子」なんて言った日にはあたしは暴れるぞ。
「・・・・第一継承者・・・フィル殿下でいいのよ!」
こくこくとうなづくゼル。あたしの体から切羽詰ったオーラでもでていたのかもしんない。つまり、それくらい重大なことなのだ。
「とにかく、会えば、あたしの言ったことがわかるわ。シルフィールもギャップで倒れたくらいなんだから」
「ギャ・・・ギャップって・・。」
さすがのゼルも唖然とする。
説明だけでこの冷静沈着なゼルをこんな表情にさせるとは!恐るべし!フィル殿下!

「さて・・と。お風呂にでもはいろっかな。」
「準備できてる。」
おぉう!さーすがゼル♪気がきくんだから。
「じゃ、入るか・・?」
・・・へ?
あたしが驚いてる間にもあたしの手をひいて浴室へと連れていく。
「ちょ、ちょっとぉ。な、なにかんがえて・・・」
ばたん
浴室の扉をしめると同時に激しいキスをあたしにおとす。
めまいがするような激しいキス。あたしの意識がだんだんと霞がかかってくる。無意識にゼルの体にしがみつく。それを待っていたかのように、あたしの服を脱がしにかかる。
「ふぁ・・・」
やっと離れた唇から銀色の線が流れる。
すでにあたしは一糸纏わぬ姿になっていた。
「・・・すばやすぎるわよ・・・。」
手で肝心なところをかくしながら、悪態をつく。
ゼルはそんなあたしの言葉すら聞いてないかのように再びキスをする。
「俺が洗ってやるよ・・・丁寧にな・・・」
「・・・・・優しく・・してね」
今度こそ邪魔が入らないことを祈りながら、浴槽へとあたしを抱きかかえて移動した。
まぁ、お風呂場まで邪魔しにきたら、多分あたしとゼルの魔法が飛ぶでしょうけどね。
ただただ甘いお話になっております。
実際、管理人はこういう偽リナは得意なのです(爆)
ゼルももちろん偽物ですが・・・。
確かこれは・・「はい、あ〜ん♪」が書きたかっただけ(笑)
だったような気がします。

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