| 仲直りの方法 |
| ゆさゆさとの身体が揺れる。 どうやら誰かがを起こそうとしているらしい。 外はまだ薄暗い。まだ明け方近いらしい。現代の時間で言えば、午前5時というところだろうか。 「う〜ん、あと10分〜」 はふとんの中に完全に入り込んだ。 「、起きろ。出かけるぞ。」 「泰明さんの声がする〜」 どうやら完全に寝ぼけているらしい。ここは泰明の館。とはいえ、一緒に住んでまだ1週間もたっていないため、部屋は別々だ。 「、。」 泰明の何度目かの声に、ようやくは目をあける。 「あ、おはよ〜、泰明さん・・・ほぇ?」 寝ぼけた声が一気に冷める。 「な、な、な・・んで・・・泰明さんがぁぁぁ!!」 布団をかぶったまま一気に後ずさりをする。それを見て泰明は首をかしげる。 「どうした、。そこでまた寝るつもりか?」 の今の格好は夜着1枚。浴衣みたいなものだ。寝る前はちゃんとした格好なのだが、どうしても寝ているうちにほどけてくるのは、誰もが覚えがあるのではないだろうか。 「ね、寝ませんから、は、はやく出ていってください!!す、すぐ着替えますからぁぁ!!」 ぼふん、と泰明に向かって枕を投げつける。 思ってもみない攻撃(?)に、真正面からまくらを顔にうけてしまう泰明。 ・・・それでも無表情は変わらない。 「どうした?私が何かしてしまったか?」 なぜか申し訳なさそうな表情をする泰明だったが、は完全にパニックを起こしている。 「なんでもないですからぁ・・・あぁ、それ以上来ないでください!えっち!!」 「えっち・・・ってなんだ?」 まじめな顔で聞いてくる泰明に、さすがのも呆然となる。 「どうした??」 泰明に声をかけられて、やっとは我を取り戻した。 「あ、いいえ、なんでもないです。・・じゃなくて!早く部屋から出ていってください!女の子の部屋に勝手に入るのはよくないですよ!友雅さんじゃあるまいし・・・」 八葉の中でも一番女に手が早いといわれる(作者注:ファンの方すいません)友雅の名前を出した途端、泰明の顔が変わる。 「友雅・・・お前の部屋に勝手に入ったのか?友雅は・・・」 「へ?」 再び呆然としたは、危なくかぶっていた布団を落としそうになり、慌てて引き寄せる。 冗談を言っているのかと思ったのだが、泰明の顔は真剣そのものだ。 「な、なんで友雅さんが私の部屋に入って来るのよ!」 「今が言った。友雅じゃあるまいしと。私のほかにもの部屋に入ったのか?」 じりじりと近づいてくる泰明。 すでには部屋の隅まで後ずさりしているため、逃げる場所がない。 「そ、それは物のはずみというか・・・例えというか・・」 再びパニックに陥る。 「ほ、ほら、友雅さんなら、なんか勝手に入ってきて朝起きたら隣に寝てそうな・・」 言えば言うほど墓穴を掘っている。自分でも言ってから口を押さえるがどうやらすでに手遅れのようだ。 「朝起きたら友雅が隣に寝ていたのか・・・・?」 (ひぃぃ!!誰か助けてぇぇ!!) は心の中で悲鳴をあげた。 がしぃ、との肩を掴む泰明。 これで完全には身動きが取れなくなった。 「私もまだと寝たことがないのに・・・・・」 「だ、だから違うってばぁぁぁ!!!」 (こ、この体勢って、かなり危ないような気がするんだけど・・) パニックにもなりながらも、自分の体勢を気にするあたり、女の子なのだろうか。 とりあえず、布団だけは死守する。 「とりあえず、落ち着いてください!泰明さん!」 「私は落ち着いている。こそどうしてそんなに慌てる?やっぱり友雅が・・」 が慌てているのは自分の今の格好なのだが、泰明には思いつかない。 「だから〜!私は泰明さんしか好きじゃないです!」 「私もしか好きではない。」 目と目が一瞬合い、二人の間に静寂が走る。 自然と泰明との唇が合う。 どうやらやっと仲直りしたようだ。 の腕から力が抜ける。途端、押さえていた布団がするり、と落ちた。 「ん?」 「あ・・・」 二人の目線は一点集中した。 再び静寂・・・・。 「きゃぁぁぁぁぁ!!!!」 泰明の館にの悲鳴が響き渡った。 「なぜそんなに恥ずかしがるのだ?」 「えっち!すけべ!ばかぁぁ!!」 ぼふぼふ、と枕で泰明をたたく。 「えっちとはだから、何なのだ?」 「もう!泰明さんの馬鹿!」 と泰明の騒がしい朝はまだまだ続く・・・・。 仲直りしたのは、結局日が昇ってからだった。 え?どうやって仲直りしたのかって? それは・・・・・・ FIN |
| 2222HITをして下さった真名月様に捧げます。 仲直りの方法は勝手に想像しちゃってください(おい) 嫉妬させるのが苦労しました。 ごめんね、友雅さん(笑) 結局、彼はえっちという言葉を理解できたのでしょうか(笑) |