昆明留学雑記4

夕方、ビールを買いにでた途中、
10人くらいの中間たちが食事しているのにぶつかって、
「今夜飲みましょう」
ということになる。
N、S、Zが三人で住んでる部屋は2ldk、
岳陽の宿舎と大体同じ部屋取りで大きな冷蔵庫、
ガスレンジ、TV、電話、電子レンジ、炊飯器、風呂、
一応の家具類付きで2000元、仲々奇麗な部屋だ。
男性8人、女性はアメリカ人のキャロイン、韓国女性二人の3人だ。



 

 
最初韓国の遊び、
丸い輪になって、リズムに合わせて、右回りに1,2,3と数字を順に言って行く、
三の倍数の時数字を言ってはいけない、
代わりに、GO,BACK、JAMP(次ぎ、前に戻る、一つ飛ばす)の声を上げる、
10、20、30の時は両手を挙げる、簡単な様だが仲々難しい。
数字が、中国語、英語となるとややこしい。仲々10まで届かないで大騒ぎだ。

次ぎも韓国の遊び、自分の口元を差して
「シャムシャム」
次いで誰かに向かって、手を差し出して
「ブー」
指された人は、同じように次ぎを指す、その際、その他の人は全て両拳を交互に挙げて
「???」
を唱えていなければならない。 これもスピードが上がって来ると仲々難しい。

一段落すると、女性三人はディスコに出掛けて行った。
男だけが残ると暫く、気が抜けたようになる。
結局、女の話、エロ話に発展する、誰かが誰かの女性遍歴を暴露する。

「PはQに気が有るようだ、皆で応援しようぜ」
なんて話になる、Qは仲々人気がある。
「しかし、彼女は面倒見が悪いよ、良い奥さんにはならない、
むしろ、Rの方がしっかりしている」
こんな意見も出た。

キラキラしている床屋やはその筋のお店だそうだ、
只、雲南昆明はエイズの多いところだから気を付けたほうが良いそうだ。

Nさんが話題になる。
「酒は余り飲まない、世話焼き、良い人ですよ」
と言うと、反論があった。
「どうして?」
問いただすと、始めは口をつぐんでいた彼等は顔を見合わせながら話し出した。
或る時、Nさんが外国人の女の子Sに贈り物をしたのだそうだ、
が、中身がコンドームだったとか。 
Sは、
「侮辱された」
と泣いて口惜しがったそうだ。
男の子達は、
「日本人の恥さらしだ」
と憤慨している。
過日、Nさんが彼女の事を盛んに心配していたのが思い浮かぶ。

女性の話、猥談になると、俄然、皆の顔が輝き出す、
学生時代の寮生活を思い出す。
皆の性格がだんだん見えてきた、皆からの見方も固まったようだ。


今日は昆明の旅行節、今年始まった観光客誘致の大デモンストレーションだ。
大通りが通行禁止になり、大掛かりのパレードが繰り広げられる。
少数民族の衣裳の行列が、踊りながら絶え間なく3時間も延々と続く。
何キロにも及ぶ行列の最初から終わりまでの沿道は、
何時間も前から待ちつづける人で埋まり尽くし、
人垣の間からやっと見える程度だ。 相当の時間と金が注ぎ込まれている。













































昆明市も、
世界園芸博が終わると雲の子を散らす様に減少した旅行客を呼び戻すのに必死なのだ。
しかし、疲れた。


AとTは雲南民族村の水撒き祭りに出掛けたが、びしょ濡れ覚悟らしくて止めておいた。
水を掛ける、掛けられと良い事がある、と言う水掛祭りのシーズンがやってやってきたのだ。
以前、シーサンパンナでこの光景にぶつかったが凄まじい物だ。 
水を神化するタイ族のお祭り、当初は男女がそれぞれ好ましい相手に掛け合ったらしいが、
今では誰構わず掛け合うので見物も大変なのだ。


週末、夕方から韓国料理店へ出かける。
総勢13人、キムチから始って、豆腐の煮込み、牛肉焼き、野菜、天婦羅、海苔巻き、etc...
これが美味しい。






週末になると、誰かが、
「今日、イタリヤ料理行く人、この指サワレ!」
のような感じで、ゾロゾロと群れをなして、
めぼしい所へ出掛けるのが皆の共通の愉しみなのだ。



或る週末は、タイ人のSの部屋で豪快なタイすき焼きパーテー。 
Sは23歳、いつもニコニコしていて直ぐ誰とでもトッつく男だ、
頭ぼうぼう、顎に髭を蓄えた大男だ。 











そんなのが毎晩毎晩繰り返される。



渾名は「アニマル」
そんな彼だが以外に繊細、客達への細かい気配りが行き届く。 
Sの姉があのヴィサラだ。(カオサン記2参照)
タイすき焼きは日本の水炊きのような物、何でも構わずぶち込む、味は淡白だ。
ただ、??が滅法辛い、彼等はその??をぺっとりと付けて食べる。
今回の留学生は酒好きが多い、7,8人も居ると2ダースのビールがあっという間だ。


宿舎で観る事の出来るTVチャンネルは8つ。

過大広告?
嫌になるほど広告が多い。
奇麗になる、痩せる、脂肪を取る、肌を奇麗にする、目が良くなる、
体が強くなる、頭が良くなる、と言った類の薬、健康器具が、日本ではさしずめ、
過大広告で問題になるだろう規模で、使用前、使用後の写真付きで放映される。
写真の質も悪く(他の画面は綺麗なのに何故かこの手の写真の質が劣る)
如何にも見え見えだ。

裁判の実況放送。
原告被告が画面に写されすのは勿論、
裁判長、検事と弁護士の激しいやり取りの法廷現場が実況放送される。
今日の裁判長はまだ30代の女性だ。
今日の裁判は、「死者の肖像権」。
ある病院が、家族に無断で亡老婦人の写真を広告用にバスに貼りつけた。
その老婦人の家族が病院を訴えた。
判決は、写真の入った広告を全て取り除く、正式に謝罪する、
慰謝料3000元を支払う、罰金1000元。

全国体育解説員の公開コンテスト、登用試験だ。
日本で言うスポーツキャスターに近いが一寸違うようだ、
実況放送アナウンサーに近い。
観衆の前に応募者6人が坐る、殆どが20代、2名は女性だ。
進行が二人。
まず応募の動機を一人一人演説する。
次いでスポーツ関係の問題、
「世界卓球チャンピオンの最初の中国人は?」
「卓球台の標準寸法は?」
等々。
一番早くボタンを押した人が回答の権利があり、得点を競う。
次いで個人別に質問が飛ぶ、
「いつどんな大会が有った?」
「写ってる人物は誰?」
等々。
そして録画を見ながらの実況放送、これが大変だ。
準決勝の一つはサッカー、もう一つはバレー、そして卓球、いずれも国際試合だ。
どうも、これがメインで決め手のようだ。
最後は体育解説で最も重要な事は何か? のスピーチ。
それぞれの科目に得点がある。
どうしても、実力よりも顔付き、容姿、親しみ易さ等が加味されてしまうようだ。
途中からも見たので誰が採点しているのかは判らない。


自動販売機の設置でもめる。
上海の或大学でコンドームの自動販売機を試験的に設置したが、賛否両論で喧喧諤諤、
一ヶ月で700個も売れた。 
最も学生ばかりでなく、先生職員の家族も利用するのだが...
開放政策が進んで、TV、VCD等々からの性情報の氾濫で、
近年の学生の性感覚が変わってきた。 
以前は10%位だった学生の性経験者は現在30ー50%になっているだろう、
との事だ。


汽車の食堂問題。
中国の汽車の食堂事業、将来性も有り、大きな市場なのに経営は芳しくない。
理由は、一応、請負制ではあるものの、
人事権等は国にあり自由に採用首切りが出来ない。 
更に、乗り合せる国の役人、乗務員の食費も賄わなければならない。 
不味い、高い、態度悪い、の改善が叫ばれている。


中国人の中産階級の年収。
年配の大学教授、30000元から35000元、
一般の先生は10000元から15000元、教授にも格が有る。
当然共稼ぎが多く、奥さんの方が高給取であることが珍しくない。
生活費は3人家族で月に800元から1000元、
居住環境は恵まれていて、
先生は国家公務員の特権で3万元から5万元で3LDKのアパートが買える。


中国の盗難事件。
側溝の蓋、街並みの彫刻、電話線、とりわけカナ物が賊の狙いだ。
日本でもその昔有ったような気がする。


日本のTV連続劇。
見馴れたVCDが出回っている、「巡り逢い」「東京ラヴストーリー」、
題名は忘れたが車椅子の女性と美容師の恋物語、
これは私が日本で途中まで観た物だ。
VCDで出回るのも早い。
値段は11枚から12枚組みで60元(日本円で1000円未満)、
12枚だよー!
当然、海賊版であろう。


凧。
何処の都市か見逃したが、或る日、TVから飛び込んで来たのは凧の博物館、
古代からの様々な凧が陳列して有る。
時々、凧揚げ風景を見るが日本の何処よりも規模も大きい。 
以前、浜松の凧祭の規模に驚いたが、それを上回る規模だ。
凧も多様だ、大きさ、模様、飾りが様々な凧が空中に舞っている。 
凧も中国が起源らしい。
(つづく)



  
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