昆明留学雑記3

近々メローの仲間たちが中国ツアーでやってくる。
桂林で合流する。
昆明から桂林まで特急汽車だと約30時間掛かる、一寸大変過ぎる。
何時も旅の度にお世話になっている邱さん(昆明記1,2参照)の事務所へ顔を出す。
シーズンオフのせいだろう、
何時もは事務所に居る間中電話が絶えないのに、今日は静かだ。
「あんたは朋友だから、何でも遠慮しないで!」
何時かもそうだったが、
普通では1ヶ月近くまで予約が詰まってる航空券も何とかしてもらえるその筋のベテランだ。 
彼女は、
「桂林、貴陽辺に行くのなら絶対黄樹果瀑布を見るべきです」
と言い切る。
安順の近くにある東洋一と言われる滝だ。

取り敢えず、桂林の飛行機切符購入、桂林の宿の紹介を受ける。 
紹介料、手数料は取らない、
「あなたは朋友だから..」
全く心強い。

凡人さんとやっと電話が通じる、中国ツアーの桂林着が一日ずれたようだ。
一日早いキップを買ってしまったがまあいいだろう。


日曜日、民族博物館。



嘘のように空いている。
一週間留学の同窓の女の子にばったり出会う、
彼女は午前中民族村、午後博物館と強行軍だ。

少数民族関係の歴史、文化、芸術、生活等々、細かに展示して有る。 
半日でやっと半分、博物館の中に食堂が無い。 受付で、
「食事に外へ出たいが?」
と聞くと、
「どうぞ」
以外に融通が利く、たっぷり一日掛かりだ。

圧巻は衣裳、雲南の少数民族の全ての民族衣裳が展示されている。
一つの民族の女性衣裳でも、既婚、未婚、大人子供、特別な祭儀用で、意匠も色彩も異なる。







更に、時代時代の変化もある、衣裳、布、に興味がある人だと、一日ではとても消化不良だ。

笛の種類も数え切れない、いろんな形の笙、口琴、弦楽器、横笛、縦笛の数々、
少数民族の音に対する非凡な趣向が覗える。





お面も民族毎、用途毎に多種多様、みな素朴なお面だ。 



じっと見ていると、日本の能面の源流を感じる。



靴、帽子、首飾り、そして、農機具、搾油具、機織機、食器等の生活用具、等々...


昆明博物館を見終わって出ようとしたら、お茶屋さんが目に付いた。
可愛いい女性が、目の前で三種類のお茶を立てて?呉れる。
入れ方は台湾で見た烏龍茶の入れ方と大体同じようだが、事前に容器を暖めたり、
一旦、別の器に移したり、上に浮いたのを捨てたり、道具立て、準備、手順が結構複雑だ。



大理倉山大白豪(白茶):
白い黴の生えたような葉が交じっている、始め渋くて後甘い。

茄苦茶(ニョクチャ)(緑茶):
何枚かの葉を重ねて捻って高温で造る? 一見青虫のような感じは戴けない、一房で7日使える。



 海抜4000mのシャンガリラ地方の世界一樹齢の古い自然
茶樹から造られる。
気管支炎、喉炎、肺病の予防薬。
始め苦くて後甘味が残る。 50gで90元。

{芳の下にカを二つ並べた字}枝紅茶(ライチ紅茶):
天然の{芳の下にカを二つ並べた字}枝紅から造られる。 
鉄不足、貧血病、衰弱、美容に良い。
普通の紅茶よりもほんのりと甘さがある。100gで80元。

どれもそれぞれ独特の味と香りがある。

部屋に戻って、自己流で入れてみると、
あのお姐さんの入れてくれた味と香りが全く再現しない。
入れ方の手順も忘れたし、湯飲みにお茶の葉をぶち込んだだけだし、態度が悪い。
お茶をおいしく飲むには、まず、キチンとした道具を揃える必要があるようだし、
ある程度の予備知識、いや、相当の知識が必要なようだ。

その後、、御茶屋の前を通ると、お茶を眺めるのが楽しくなった。
最近、日本でも良く見掛けるプーアル茶も雲南地方に古くからあるお茶で種類も多い。
兎に角、沢山の種類がる。 
豆粒から飴玉大の玉のように丸いのや、薮のようにゴチャゴチャしたもの、
真ん中がやや膨らんで両端が針のように尖ったもの、
馬の糞の様な色と形、これも小さな饅頭くらいの物から、
大きいのは大きなお盆くらいの物まである。
缶詰、袋詰、瓶詰、そして、
日本のお茶屋で見るのと同じような大きな箱の入っていて量り売り、もある。
量り売りはその場で窒素詰めで密封される。
あとは、ジャスミン茶、白蘭茶、ハマナス茶、クチナシ茶、等の花茶、植物茶、
虫茶とか虫糞茶なんていうのも有る。
乾燥された花粉の色々な種類が良い香りを発している、これも花粉単独で別売りされている。 
紅茶などに混ぜて飲むらしい。幾つか仕入れてきたが、
「気持ち悪い」と家人に捨てられてしまった。


実は、今回中国滞在中に中国茶を少し勉強してみようとお茶の本を読み出し、

緑茶:非醗酵
紅茶:醗酵
青茶:半醗酵
黄茶、白茶:弱醗酵
黒茶:後醗酵

等、それぞれの種類で、雲南地方で得られる物を調べてメモまでは取り、
チャンスを狙ったが、計画倒に終わった。
宿舎では煮え立った熱湯が得られないし、何となく億劫になって、
茶器を揃えるでもなく、お茶の勉強は放棄してしまった。
製法、原料も千差万別、中国各地方地方の独特のもの、
更に中国5000年の歴史が積み重なり、無限に近い種類がある。
中国茶は奥が深い。





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