タイ・カンボジャ記3

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早速、近くのレストランへ向う。
子供好きなSは道々で子供を抱き上げる。















中には家の奥から飛んできて飛び付く子も居る。
二軒や三軒では無い、行く先々だ。

生ビールを立て続けに三杯、
早速、プノンペンからのバスを愚痴る。
「多分、最低のバス会社だ。 料金も普通は4$か5$だ。
ま、無事にシアヌークビルまで運んでくれたのだから良しとするんだな」

中ジョッキは日本円で60円程度。
此処の店は華僑の経営、白人向けのレストランは中ジョッキが1$、
約120円だ。 
普通の地元の店は安いが、店によってだろうが外人と見ると二倍の値を付ける。
安いのだが「根性が気に入らない」がSの言い分だ。
だから、Sは専らこの店に通ってくる。

現地の従業員の女の子にも人気がある。
5人の女の子が居るが、それぞれの子の素性が判っている様だ。
彼は足掛け8年此処に通って来ている。







月に一度彼女達にお小遣いを上げるんだそうだ。
「それが1$なんだ」
「その1$が大きいんだ」
成る程、その女の子達は、みんな笑顔一杯に、
ジョッキからビールが滴れんばかりにして、両手でこぼさない様に持ってくる。

荷物整理して昼寝。
夕方、また例のレストラン。
日が沈むと、靴磨きの少年や、
ダンボールや空き缶、ポリ瓶を回収する大きな袋を持った子供達がやってくる。



みな、10歳前の子供達だ。
Sはその子供達に、
「ハイッ、ハイッ」といって100リエル、200リエル位づつお小遣いを上げる。
100リエルは3円くらい、それでも300リエルでアイスキャンデーが買えるのだ。
その子供達の写真を撮る。
記念に一人づつ撮って上げる。



「彼等、写真は初めてではないかな」
とSが言う、後日、一人一人に写真を上げたら胸に押し抱いていた。

Sが絶対にお金を上げない子供達が居る。
ハッキリしている。
それは全く働く意思が無く物乞いだけをする乞食の子供達だ。
そんな子供が寄って来ると不機嫌に「帰れ」と手を振る。

いつの間にか、海老の揚げ物で生を3杯飲んでいる。

戻って、ロビーで月を見ながら、今度はカンボジャウイスキーだ。
これがまた口当たりが良くてスイスイ入ってしまう。

続く