東北の旅5 乳頭温泉から秋田駒ケ岳

二日目。
今日は自由行動。
朝風呂へ入ってから表へ出た。
秋田駒ケ岳が良く見えるところまで行ってみたい。
観光案内所の文字の入った車から若い男が出て来た。
「駒ケ岳が見えるところまで行きたいのですが」
「300mほど行くと一寸見えるな、良く見えるのは2k先だな」
標準語に近い秋田弁だ。
写真を写しながら歩き出す。









雪国の人にとっては雪景色は当たり前のことだし、生活に支障をきたす邪魔者のだろうが、
我々にとってはこの景色を見てるだけでワクワクするのだ。
とっくに300mは歩いた筈だが駒ケ岳は見えない。
車に乗っている人の300mは当てにならない、
など考えながら雪道をひたすら歩く。

と、車が停まった。
さっきの若い男が、
「駒ケ岳見えたけな」
「いや」
「もう少し先へ行くと良く見える所があるよ、乗ってくけ」
「それじゃ」
少し行くと眼前に駒ケ岳が広がった。
「此処でいいです」
「もう一寸先へ行くともっと良いところがあるよぇ」
「此処でいいです」
「そかえ、一寸戻ったところから乳頭山も見えるよ」
誘いを断って降ろして貰う。

絶景だ。







ううーん、凄い!

昼食は12時、充分時間がある。
ゆっくりと戻り道を登りだす。
林の中から駒ケ岳が覗き見える。



暫くすると丸い山の片望が現れた。





これが乳頭山、乳頭温泉の名前の由来の山だ。
ゆっくりと歩き出す。
乳頭温泉まで2kmだ。
三脚が重い。
もう直ぐ乳頭温泉という辺りで駒ケ岳が目に入った。



宿から300m付近、彼の案内は正確だった。
と飛行機雲。





子供心にB29を思い出す。
嫌な思い出だ。



雪景色の向こうに宿が見え隠れしだした。









さあ、昼食が楽しみだ。

続く