四十雀巣立ち 8

約三週間、5分と間を置かずに餌を運び続ける。
本能とは言え凄い事だ。
餌を咥えた親が桃の木で大声で鳴く様になる。
巣立ちを促しているのだろうか。

巣立ちを促す親鳥(スライドショウ)

初めて雛が顔を覗かせた。
黄色っぽい。



一時間ほどして、夕闇が迫り始める頃、
突然、巣立ちが始まった。
一匹、二匹、三匹・・・九匹のようだ。
あたかも航空母艦から艦載機が飛び立つ如きだ。
いきなり飛び出すもの、一度顔を出してまた、引っ込んでしまうもの
顔を出してからかなりの時間、あたりを見廻してから飛び立つもの、
いろいろだ。
親鳥に負けないほど元気良く一直線に空に消えていく奴、
ヨタヨタとやっと桃の木までたどりつく奴、様々だ。
雛にしてそれぞれの性格、個性が有るようだ。

巣立ち1 巣立ち2 巣立ち3


桃の木の梢近くで鳴き喚いていた一家は直ぐに何れかへ飛び去って行った。
感動の約15分間、
感動の後に深い虚脱感が襲ってきた。

翌日、桃の木の梢で高らかに鳴き叫んでいたのは一家だろうか。