四十雀の巣立ち 4

二日程、同じような動きがあって三日目、雨模様だ。
 今朝はやって来ない、どうしたのだろう。
窓ガラスの内側でべったりと座り込んで外を見遣っているナナのせいだろうか。
何処で何かのトラブルでも会ったのだろうか。
そう言えば、今朝は、梢で鶯が囀っていた。 
鶯を見るのは何時も藪の中なのに、今朝は珍しく家の近くでは一番高い木の梢、
そんな鶯との縄張り争いに敗れたのだろうか。
5mと離れれていない瓦の合間には、毎年、雀が巣を作っている。
そんな関係も有るのだろうか。

昼食が済んで、つと、巣に眼をやると、
いた!いた!



入れ口からニョッキリと顔を出している。
暫くすると南に向けて飛び立つ。
何処からかもう一匹が後を追う。
 
3,40分して、二匹が一緒にやって来た。
一匹が中に入り、一匹は物干竿、いつものパターン、と見ている内に、
もう一匹も中へ入り込んだ。
直ぐ、一匹が出て来て物干竿で何か言っている。。
何時もとは違う音色、今日の声はすこぶる小さい、噛み下した様に、
「チューピッピッピッピッピッ」
独り言のようにも聞こえる。
 
何時もそうだが、夕方は、全く音沙汰が無い。
もしかして、夕方は巣の中に卵を温めているのかも知れない。
そんな期待に胸が膨らむ。

二三日して、
鳴き声が聞こえる、中くらいのの声だ。
何時もの物干竿の上には居ない。
ナナの視線の先を追うと、居た居た。



少し離れた小枝に止まっている。



「チーピョ チーピョ チーピョ チーピョ チー」
ぐっと控えた鳴き声だ。
この「チーピョ」を3回の時と4回の時が有る。
最後の「チー」は付ける時と付けない時が有る。
彼?は見張りらしい、彼女は巣の中なのだろうか。
 
何時の間にか、物干竿で「ブチュブチュ」言っている。
その時、ナナがのっそりと窓辺に近寄った。
物干竿上の彼は、背伸びをするような格好で体を真直ぐに伸ばす。
その時、巣箱から彼女の顔が半分覗いて直ぐ引っ込んだ。

暫らく沈黙が続いた後で一匹が中に入り10秒もして又出て行った。
旦那さんが中の奥さんを励ましにやって来たような気もする。

最初に巣箱の廻りにうろついて居たのを発見してから7日経った、早い物だ。
夕方になるとちょこっと顔を出して暫く外を覗っていることがある。
辺りは静寂そのものだ。


 
幾日かして、いきなり巣から顔がでた。



一寸、間を置いてから巣箱の外に出て、
巣箱の上下左右を点検?しだした。









暫らく佇んだりしている。 何時に無い行動だ。
巣から離れる時は、巣からまっしぐらに飛び立って行くのが通常だ。
ものの10秒くらいして巣の中に入っていった。
と、半分くらい顔を出して直ぐ引っ込む。
見張りは見当たらない。
 
夕方、身を乗り出している。



暫く、出たり入ったり忙しい。











何か口ずさんで居る。

つづく