四十雀の巣立ち−2

翌朝、巣箱は何時もの巣箱に戻って朽ち果てた姿を朝日に曝している。



鳥の気配は無い。
朝飯も終り、
「やはり、駄目か」
諦め掛けていたら四十雀の鳴き声、



居た、居た。
巣箱からもひょっこり顔を出した。



やって来た、やって来たのだ。
しかも、今度は二羽だ。
一羽が巣箱に、一羽は庭木から物干竿でを行ったり来たり、
「チュッーピュョッ チュッーピュョッ チュッーピュョッ チュッーピュョッ チュッーピュョッ」
と鳴き叫び、物干竿を横伝いに、ガラスの内側で眺めている私のつい目の前までやって来る。
どの範囲までが安全かを確かめているのだろう。
巣箱から顔を出した一匹は、巣箱の周りを調べているようだ。















二匹は何回か飛び去り、また、飛んで来ては同じ行動を繰り返す。
慎重に、慎重に、巣箱の形状、住み心地、辺りの安全性などを確かめている様子だ。

つづく